8月

私はいわゆる昭和の男の子で、戦車や戦闘機が好きな子供でした。ドイツ軍が好きでタイガーI型という戦車やメッサーシュミットという戦闘機が大好きでした。第二次大戦の歴史も好きで、当時サンケイブックスという会社から発売されていた第二次世界大戦の本も何冊も読みました。戦争の映画もたくさん観ました。ただ戦争があることを夢見ているかというともちろんそうではありませんでした。

歴史のダークな部分もある程度わかっていましたし、以前も書きましたが、私の母親はいわゆる引揚者ですし。父親は岡山出身でしたので、原爆の犠牲者を多く見てきた経験も子供の頃から聞かされました

そして大学生頃になると現実がどういうものかも理解できてきて、当時のガンダムのことを考えて、それまでのウルトラマンや仮面ライダーと違い、ガンダムには「敵国」のようなものが存在することが、ある意味危険であるし、時代が戦争を忘れる方向に変わってきた感じがすると、友達と話したことを覚えています。

それから数十年、

戦争の実態がどうであったかの記事も多数読み、アメリカの大学で教えていた頃は、親しい韓国の生徒から日本が当時何をしたか、など、日本では全く教えられていなかったことも聞き、

ベトナム戦争のトラウマを抱えて戦後10数年だっているのに毎日2ー3時間しか寝られない同僚の教員の話も聞き

ベトナム戦争のトラウマを抱えて戦後10数年だっているのに毎日2ー3時間しか寝られない同僚の教員の話も聞き、さらに実際にベトナムでベトナム側からの枯葉作戦の現実なども目の当たりにして、当然、今戦争には絶対反対です。 この8月になると日本では、戦争の悲惨さを訴えるテレビ番組や、今の世界で起きている戦争に疑問を投げかけるような投稿なり、運動なりがよく見られます。

それに伴い政治批判もありますが、そもそも、政治家というのものは(政治家の方々すみません、でも事実です)自分の都合でしか動かないということは、 

古代ローマ帝国がキリスト教になった時から明白です。ローマ帝国の統括を目的としてコンスタンティヌス帝は国をキリスト教国家にしました。

政治家のそのような判断が正しいか正しくないかを論じるつもりはありません。ですが、戦争反対は、モラルであったり人間の尊厳であったり、愛であったりという観点からくるものですから、その時々の状況判断のエキスパートであることをよしとする政治家には何も期待できないことは確かです。今のアメリカの大統領を見れば一目瞭然ですし、今後も、8月の日本のテレビで訴えているような戦争の悲惨さ、という視点に立つ政治家は現れないと思います。 もちろん反対デモなどの運動を起こす人たちもいます。それも一つの有効な方法かもしれません。ですが、政治家にも政治家の事情がありますから、なかなか政治家が平和をもたらしてくれるとは、残念ながら考えにくいです。 では何をすれば良いか、、もちろん私にはわかりません。

ですが、一つ言えることは、一人一人が、戦争という自分には遠いものが悲惨である、という認識をただするのではなく、自分は戦争に反対なんだという強い主張を持つことが大切だと思います。

個人的には、それが武力均衡という状態であっても(それは避けられないと思うので)戦争さえなければそれも仕方ないかとさえ思います。 主張を持つというのは、どんな状況であってもアートって人には大切よねと主張することと同じです。主張というのはその人個人からくるもので、信じることであり、強いものです。 戦争反対という個人の主張を強く持つことは大切ではないでしょうか?

なぜなら、ドイツも日本もロシアも朝鮮(朝鮮戦争の頃)もウクライナもアメリカも、国民が、何かしらの理由で戦争を容認することから始まったのですから。